Ponanzaによる中飛車左穴熊対策
先日の「電王ponanza (ノートPC) に勝てたら100万円!」では、挑戦者が中飛車左穴熊で挑んだ対局がありました。先手の中飛車に対して、石田流に構えたPonanza。
第1図は先手が▲7七角と上がった局面。ここからの後手Ponanzaの駒組みがなかなか興味深いです。
第1図より
△2四飛▲3八銀
△8二玉▲8八玉
△7二銀▲7八金
△3三銀▲9八香
△4四銀 (第2図)
△2四飛と回ることで、先手は右銀の活用が難しくなりました。そこから、△3三銀~△4四銀と歩越し銀に構えます。石田流でこのような銀の活用ははじめて見ました。
参考までに、上記途中の▲8八玉の局面については、プロの対局でも前例がありました (第68期順位戦C級2組06回戦 佐藤和俊五段vs糸谷哲郎五段戦。結果は158手で後手勝ち)。▲8八玉から
△7二銀 ▲7八金
△5二金左▲3六歩 (参考1図)
と進みました。
Ponanzaと挑戦者の対局は第3図のように進み、結果は66手で先手が投了しました。
佐藤(和)vs糸谷戦と比べて考えてみますと、挑戦者が穴熊に組むのは少し無理があったのかもしれません。
明日からの電王戦が楽しみです!