ぶたろうノート

棋力向上のための覚書

原田泰夫 『読みが早くなる新作詰将棋200題』 (3)

新たに7手詰連続5題の動画 (?) を作成しましたので、公開いたします。今回は1題8秒にしました。 7手詰 連続5題 (2) - YouTube 今回の動画の4問目は似たような問題を他でもみかけました。 1991年将棋世界5月号「上達への最短コース 初段・二段・三段コース問…

詰将棋創作の難しさ (3)

先日、7手詰の詰将棋作品ができたと書いたのですが、「余詰がある」とのご指摘をいただきました。 余詰ということ自体がよくわかっていませんでした。詰将棋用語集によれば、余詰とは「正解以外の詰みのこと。ただし、成りと不成の選択や打ち場所の非限定な…

詰将棋創作の難しさ (2)

前回詰将棋創作の難しさという記事を書きました。偶然7手詰の詰将棋ができたという話ですが、その際にいくつか失敗がありました。 失敗作のひとつが下記です。 ▲9二歩△8二玉▲7二金寄△9二玉 ▲8一角△9一玉▲8二金△同 玉 ▲7二角成△9二玉▲8一馬 まで11…

最近の一手損角換わり

豊島将之七段は、著書『豊島将之の定跡研究』一手損角換わりの項で「先手の早繰り銀に対し、後手は第1図のように進めるのが主流となっている。」と書いています。 この本が刊行されたのは2011年1月。今から約3年ほど前です。現在も一手損角換わりは時折見か…

詰将棋創作の難しさ

運よく即詰み | ゆうゆうのブログ を読んで、最後の局面の詰みがわからなかったので、勉強に並べてみていた時のことです。並べ間違ったことをきっかけに、一題の詰将棋ができました。問題は下図。7手詰。 答えは下記の脚注に記しました。 *1 問題を作成して…

原田泰夫 『読みが早くなる新作詰将棋200題』 (2)

昨日に引き続き、5手詰連続5題を作成し、さらに7手詰連続5題も作成しましたので、公開いたします。 5手詰 連続5題 (2) - YouTube 7手詰 連続5題 - YouTube 以前の記事は下記です。 原田泰夫 『読みが早くなる新作詰将棋200題』

原田泰夫 『読みが早くなる新作詰将棋200題』

将棋ウォーズなど、持ち時間の短い将棋をやると特に感じるのですが、時間に追われてあまり読まずに焦って指してしまうことがあります。どうも落ち着いて指すことができません。 そのため、詰将棋を解くときなどにも時間を意識するようにタイマーの設定をして…

『横歩取り超急戦のすべて』 (4) △4五角戦法

先日『横歩取り超急戦のすべて』を参考に、△3三角戦法と△4四角戦法について取り上げました。 『横歩取り超急戦のすべて』 (1) △3三角戦法 『横歩取り超急戦のすべて』 (2) △4四角戦法 『横歩取り超急戦のすべて』 (3) △4四角戦法 その2 △3三角戦法は後…

近代将棋 初段ロード-7- 詰将棋と次の一手

近代将棋1998年7月号の別冊付録は「初段ロード-7- 詰将棋と次の一手」です。その名の通り、初段を目指す方に向けての問題集です。詰将棋は3手詰が5題、5手詰が5題、7手詰が3題、9手詰が3題掲載されています。また、次の一手は16題で構成されています。 その…

豊島将之七段の詰将棋 (8)

朝日新聞夕刊の豊島七段の詰将棋。中級、9手詰。 15分近くかかってようやく解けた。時間はかかったが、解けたのは嬉しい。 過去にこのblogで取り上げた豊島七段の詰将棋は下記よりどうぞ。 豊島将之七段の詰将棋 豊島将之七段の詰将棋 (2) 豊島将之七段の詰…

内藤國雄九段の詰将棋

将棋世界1991年3月号の懸賞詰将棋として掲載された内藤國雄九段の作品。

『横歩取り超急戦のすべて』 (3) △4四角戦法 その2

『横歩取り超急戦のすべて』△4四角戦法では、下記の基本図で(1)▲7七角 (2)▲7七桂 と受ける2通りがあると先日の記事で紹介しました (記事はこちら)。しかし、先手の応手としては (3)▲8七歩も十分に考えられ、そちらについても本では紹介されています。 ▲…

『横歩取り超急戦のすべて』 (2) △4四角戦法

『横歩取り超急戦のすべて』によれば、横歩取りの△3三角戦法は後手の無理筋という結論でした。本にない変化を少し考えてみましたが、やはり後手は無理筋だろうという記事を書きました (記事はこちら)。飯島七段は、△3三角戦法で「A図の▲8七銀に△3八歩を…

『横歩取り超急戦のすべて』 (1) △3三角戦法

楽しみにしていた飯島栄治七段の『横歩取り超急戦のすべて』が刊行されました。この本は、後手の横歩取り超急戦のうち、下記の3つの戦法を取り上げています。 1. △3三角戦法 2. △4四角戦法 3. △4五角戦法 この本で取り上げられる△3三角戦法は、内藤國雄…

三枚堂達也四段の「どっちが勝ち?」

Twitterの東竜門 (関東の若手棋士・女流棋士を中心とした将棋チーム) アカウントで、三枚堂達也四段が紹介した局面 (手番は先手)。

豊島将之七段の詰将棋 (7)

明日は第3回電王戦豊島将之七段 - YSS戦。 朝日新聞夕刊の豊島七段の詰将棋。中級、9手詰。 *1 過去にこのblogで取り上げた豊島七段の詰将棋は下記よりどうぞ。 豊島将之七段の詰将棋 豊島将之七段の詰将棋 (2) 豊島将之七段の詰将棋 (3) 豊島将之七段の詰将…

実戦的な詰将棋 穴熊編 (3)

高橋道雄九段の7手詰将棋 (将棋パワーアップシリーズ)より穴熊風の7手詰。 「実戦的」とは言うものの、図のような形は実戦では現れにくい形のような気がする。 例によって左右を反転させてみた。振飛車穴熊風。 過去に掲載した「実戦的な詰将棋 穴熊編」は…

王将 (1948) の謎

『王将』は阪田三吉をモデルにした映画です。最近その映画を観たのですが、話の本筋とは関係ない部分でいくつか気になったことがあります。 1. 駒台の大きさ 駒台が、現在のものより若干大きいです。昔はこのサイズが標準だったのでしょうか。それとも、撮影…

対後手三間飛車いきなり早仕掛け

将棋世界2010年11月号の付録は「対後手三間飛車いきなり早仕掛け」です。 第1図の局面からいきなり仕掛けてしまおうというもの。次の一手は...

豊島将之七段の詰将棋 (6)

2014年3月25日朝日新聞夕刊の豊島将之七段の詰将棋。11手詰。 ...だめだ。難しい。 週末には豊島七段とYSSの対決があります。楽しみです。 このサイトで取り上げた豊島七段の詰将棋は以下のとおりです。 豊島将之七段の詰将棋 豊島将之七段の詰将棋 (2) 豊島…

広瀬章人王位 (当時) の四間飛車穴熊の極意

将棋世界の2011年3月号の付録は、広瀬章人王位 (当時) の「四間飛車穴熊の極意(下)」です。相穴熊戦でポイントとなる格言を次のように説明しています。 1. 歩を垂らそう 2. 角を攻防に使おう 3. 敵玉を穴熊から引っ張り出そう 4. 相手の持ち駒をしっかり見よ…

藤井聡太1級の詰将棋

将棋世界2013年1月号をパラパラとめくっておりましたら、詰将棋サロンに、藤井聡太 (現奨励会1級) の名を発見しました! 藤井聡太1級は杉本昌隆七段門下の現在11歳 (!)。先日1級への昇級を果たしました。11歳での1級昇級は豊島将之七段以来らしいです。第10回…

及川拓馬四段 (当時) の5手詰の法則 (2)

古本屋で購入したNHK将棋講座に連載されていた及川拓馬四段の「詰将棋はじめの一手」。こちらは先日もご紹介したように、詰将棋の解き方となるヒント、コツといったものがわかりやすく書かれています。将棋ウォーズ初段程度の自分でも、勉強になりました。 N…

豊島将之七段の詰将棋 (5)

2014年3月18日朝日新聞夕刊の豊島将之七段の詰将棋。7手詰。 ...今日も解けなかった。残念。 このサイトで取り上げた豊島七段の詰将棋は以下のとおりです。 豊島将之七段の詰将棋 豊島将之七段の詰将棋 (2) 豊島将之七段の詰将棋 (3) 豊島将之七段の詰将棋 (…

高橋道雄九段の詰将棋

高橋道雄九段は、『5手詰将棋 (将棋パワーアップシリーズ) 』や『7手詰将棋 (将棋パワーアップシリーズ) 』などを発表されており、これらは実戦的な作品集となっています (実戦的というのは、実際の囲いなどがモチーフになっている、ということです)。NHK将…

広瀬章人六段 (当時) の次の一手

第51期王位戦七番勝負 第3局広瀬章人六段-深浦康市王位(肩書はいずれも当時)。 図1は後手が△7一金と打った局面。広瀬六段の次の一手は?

詰め上がりが似た詰将棋

羽生流で上達! 新しい詰将棋初段150題より。5手詰。 「オンライン将棋教室 香」のYoutube動画より。こちらも5手詰。 詰将棋5手詰め・2 - YouTube

阿久津主税七段 (当時) の詰将棋 (2)

NHK将棋講座2010年9月号より。 これはそれほど難易度は高くないようです。5分で3級。

Ponanzaによる中飛車左穴熊対策

先日の「電王ponanza (ノートPC) に勝てたら100万円!」では、挑戦者が中飛車左穴熊で挑んだ対局がありました。先手の中飛車に対して、石田流に構えたPonanza。 第1図は先手が▲7七角と上がった局面。ここからの後手Ponanzaの駒組みがなかなか興味深いです。…

及川拓馬四段 (当時) の「5手詰の法則」

NHK将棋講座 2010年9月号には及川拓馬五段 (当時四段) による「詰将棋はじめの一手 5手詰の法則①」という記事が載っています。これはとても勉強になりました。 NHK 将棋講座 2010年 09月号 [雑誌] 及川五段は詰将棋の難易度の判断の目安を以下のように語って…