三枚堂達也四段の「どっちが勝ち?」
Twitterの東竜門 (関東の若手棋士・女流棋士を中心とした将棋チーム) アカウントで、三枚堂達也四段が紹介した局面 (手番は先手)。
今日の奨励会トーナメントで現れた局面です。 先手(手前側)の番ですが、どちらが勝ちでしょうか。腕自慢の方はぜひ考えてみてはいかがでしょうか(^_^) pic.twitter.com/yfdoSoRYi4
— 東竜門〜関東若手棋士〜 (@wakate_shogi) 2014, 3月 28
将棋世界で連載されている内藤國雄九段 (三枚堂四段の師匠) の「どっちが勝ち?」を思わせる局面。ということで、考えてみたが...
先手玉は△6五金打、あるいは△6七金以下の詰めろがかかっている。受けがないように見えるので、先手が後手玉を詰ますことができるかを考えてみる。
(1)▲4三銀成△同金
▲4三銀成△同金は、▲4一角△2二玉▲2三角成△同玉▲2一飛成以下詰み (参考1図)。
ということで、▲4三銀成△同玉を考える。
(2)▲4三銀成△同玉▲5二銀△同玉
▲4三銀成△同玉▲5二銀△同玉は、▲6一角△4一玉▲8三角成△3二玉▲7四馬 (参考2図) で金をとって必死がはずれる。これは先手優勢に見える。
(3)▲4三銀成△同玉▲5二銀△3二玉
▲4三銀成△同玉▲5二銀△3二玉は、▲5二銀△3二玉▲3一金△2二玉▲2一金△1三玉▲5七角△同馬▲同玉 (参考3図)。参考3図のように進むと、先手が良いように見える。
ということで先手が良いのでは? と思ったが、佐々木勇気四段の発言は以下のとおり。
かなり考えました。 そして何も分かりません。 1つ分かったことは、どちらを持っても自信があるということです。 という訳で、局面はいい勝負と見ます (勇気)
— 東竜門〜関東若手棋士〜 (@wakate_shogi) 2014, 3月 28
ということで先手が良いのかと思ったが、まだ簡単には決着しない局面のようだ。